jeremysteig.info-logo

毎月ブログ(2014年1月~2015年8月)

2015年8月

最新の「日本ジャズ旅」のビデオを2本アップロードしました。5月に岡山と四国は高松へ旅行したときの風景と音楽をおたのしみください。

2015年7月

来る8月19日、東京南青山のボディ&ソウルで、片倉 真由子トリオと演奏します。メンバー同士の交流が深まるにつれて、このグループは、ますますエキサイティングになって来ているよ。今回は、フルート3種とピッコロを吹く予定。たくさんの皆さんのご来場を待っています。ライヴレポートはこちら
英語で “You are what you eat.” と言うが、食事によってその人が決まる。来月どんな演奏をするのか…と思っている皆さんのために、最近の我が家の夕食のメニューをご紹介します。もちろん、私が作ったのではありません!

2015年6月

東京のライヴで素晴らしいのは、お客さんがCDやLPを持って来て、サインを頼まれることだ。忘れかけていた古いアルバムもある。日本は、CD売り上げ(80%)がストリーミング(20%)より多い唯一の国だ。でも、それももうじき変わるかも。
インターナショナル・ニューヨーク・タイムズ』紙の見出しに、「CD支配の日本市場を押し開けるか、音楽サービス」とある。ライン・ミュージックという新しいサービスが始まったそうだ。毎月約500円で150万トラックが聴ける。このリストは来年までに3000万曲に増えるそうだ。ワクワクするかい?私は全然。だって、私の「お気に入りの曲」は150万もないことはわかっているし、それだけの曲数は一生かかっても聴けないことも明らかだ。おまけに、こういう配信サービスは、音の質が悪いしね。そして最も重要なのは、作曲家や演奏家への支払いはゼロってことだ。
私は、16歳のときミュージシャンの組合に加入した。それ以来、自分は音楽ビジネスの一員だと考えている。つまり、音楽ビジネスというのは、ミュージシャンが音楽を書いたり演奏したりして生計を立てる、そういうものだ。今日、音楽は何十億ドルというカネを生んでいるが、生計を立てているミュージシャンはほとんどいない。新聞を読めばわかるが、音楽ビジネスの「ビジネス」という言葉が、「産業」に換わっている。最近私が読んだ音楽産業関連のほとんどの新聞記事の内容のは、音楽そのものについてではなく、音楽のデジタル配信についてだった。
ジャズのお話をしよう。ジャズマンがレコードを録音した。出来上がって、「お金はいつもらえますか」と言うと、奴らはこう言った。「支払いなんてないよ。でも、そのレコードを持って出かけてライヴができる」。ジャズマンはライヴをやって、演奏が終わると、「ギャラはいつもらえますか」と尋ねた。奴らはこう言った。「ギャラなんてないよ。でも、これからレコードがもっと売れる」。「それじゃ食べていけません」とジャズマンが言うと、奴らはこう言った。「どこか行って教えな」
私が初めてジャズ教育者たちの国際団体の存在を知ったのは15年前くらいの話だが、そのとき既に7500名くらいのジャズの先生がいた。
新しいデジタル絵本づくりを進めている。『トリロジー』というタイトルで、実は、前に出した『ジャミー』の続編だ。ジャミーも大人になり、世の中のいろんな問題に対処しなくてはならない。ユーモアのセンスのある人なら、とても面白いと感じてくれるだろう。お楽しみに…

2015年5月

来月24日、東京のボディ・アンド・ソウルで、片倉真由子トリオを演奏します。今回は、Fバスフルートも吹くよ。この楽器を皆さんの前で演奏するのは初めてだ。何と言っても楽器が大きくて運ぶのに一苦労。でも今回は、楽器製造者である古田土氏が特別にスタンドを作ってくださり、クラブで演奏できることになった。ありがとう、古田土さん!ライヴレポートはこちら
今月は、家族と岡山県と香川県高松へ旅行した。すばらしい日本庭園をいくつか拝見。ただ、最初の日の晩の夕食はついてなかった。フランス料理店ということだったが、日本のフランス料理の水準には達していなかった。しかし、ホテルのスタッフに尋ねると、美味しいイタリア料理店を教えてくれた。そこでは、地元の有機野菜を使った料理が出てきた。何か特別に食べたいものは、と質問された。私は、過去20年間、イタリア料理店へ行くと、サバイヨンをデザートに注文するのだが、誰も作ってくれない。私が若い頃、グリニッジ・ヴィレッジのMinetta'sという店でいつも食べていたのだが、近年滅多にお目にかからない。おそらく泡立て器を使ってマニュアルで泡立てなくてはいけないのと、作ったらすぐに出さなくてはならないから、という理由だろう。ところが驚いたことに、この倉敷の店の日本人シェフは、私の願いを叶えてくれた。彼は、サバイヨン発祥の地であるピエモンテで修行したのだそうだ。というわけで、私は二夜連続で、サバイヨンを味わった。写真を撮ったのでどうぞ!
デジタル絵本新作については、来月書くよ!

2015年4月

先月下旬、うつ病の飛行機副操縦士が、仏アルプスに飛行機を墜落させ、乗客乗員全員を殺してしまった。妻と私は、今、社会に広がるうつ病をテーマにした新しいデジタル絵本を作っているのだが、あの副操縦士はそうとは知らず。完成した絵本を彼が観てくれたら、ユーモアのセンスを取り戻し、飛行機の操縦の代わりにスケボでも始めただろう。
ひとつ確かなのは、うつ病の薬を飲むとうつが余計に悪くなることがあり、飲んでいる期間中に自殺する人も多いことだ。あの副操縦士は、どうやら墜落の悪夢に悩まされていたようだ。彼の精神科医は、薬の服用を勧め、催眠術でも使って夢に出てくる落下中の飛行機の操縦席で「普通に呼吸する」方法を教えたのだろうか、などと考える。
どちらにしろ新しいデジタル絵本をワクワクしながら使っている。これまでの7作品は、「幅広い年齢層の子供」向けだったけれど、今回の作品は大人用だ。
妻と私は夕食後に新聞を読み合うのだが、ご承知のとおり、ほとんどの記事は憂鬱な内容だ。特に暗いニュースばかり目立ったある晩、アサコが、まるで『マッチ売りの少女』みたいに、「うつ病、いりませんか~」と歌い始めた。私はそれを拝借して曲を作り、そこから新しいデジタル絵本のアイデアが生まれた。
来月は、第2幕について書こう。

2015年3月

フルートをやっているたくさんの日本の方々が東京のクラブにライヴを聴きに来てくれる。そして、レッスンを受けられるか、と私に訊ねる。答えは「ノー」だ。私にわかるのは、私の吹き方だけ。もし私が教室をやるとしたら、最初のレッスンで「コピーするのはやめなさい」と言うだろう。私が教えられるのは、私のやっていることのみで、それは彼らが一番必要としないことだから。
例えば、あなたがバードやコルトレーンの大ファンなら、彼らのマネなど絶対にしないだろう。クラシック音楽を通して自分の楽器を学び、ジャズを吹くときは、自分自身であれ!
先日、アルバート・アインシュタインが、ある有望な数学者に大学院に行くのはやめなさい、行くとダメにされてしまう」と言ったという話を読んだ。良い先生を見つけることができたら、その先生の下で自分の楽器を学びなさい。
でも、ジャズを吹く勉強は自分でしなさい。自分自身に目を向けよ。すべてが気に入るとは限らないけれど、優れたジャズはそこに潜んでいる。

2015年2月

2月は豆まきからスタート。お面を被ってやりました。
13日のライヴでは、お客様にちょっとプレゼントを差し上げたり、チョコレートを頂いたりしましたボディ&ソウルのレポートを読んで見てください。ライヴの写真もあります!

2015年1月

1月も終わり。いつも読んでくれている約5名の読者の皆さんに、遅くなってしまったこと、お詫びします。
今年最初のライヴは、2月13日金曜日、東京のボディ&ソウルで。山本剛氏、香川裕史氏、村上寛氏とやります。
では、クラブで会いましょう。

2014年12月

今月16日に、東京南青山のボディ&ソウルで、片倉真由子トリオと一緒に演奏します。ホットなライヴになるよ。皆さん聴きに来れるといいね!ライヴレポートはこちら。

2014年11月

10月に西伊豆へ行き、素晴らしい景色を堪能しました。新しい「日本ジャズ旅」のビデオを作りましたので、どうぞご覧ください。

2014年10月

今月は、最近のドローイングをアップしました。どうぞご覧ください。(ドローイングはアートギャラリーのページに整理してあります。)

2014年9月

また、9月がやってきた。私はもうすぐ72歳。コルトレーンが生きていたら88歳になる。ふたりの誕生日(23日)を前に「誕生日の絵」ビデオ(ビデオのページのアート&音楽のセクション)をどうぞ。

2014年8月

下の写真は、8月6日、東京のボディ&ソウルで撮影。
日本でギグへ出かける時は、電車で立って行く。でも、アメリカから日本へ仕事で来たときのように時差ぼけしなくて済む。
今年40周年を迎えたボディ&ソウルのライヴには日本中からお客さんが来て、沖縄からわざわざ来てくれた人もいた。とてもいい経験をさせてもらった。

2014年7月

来月8月6日(広島の原爆記念日)、東京のクラブ、ボディ&ソウルでライヴをやる。その週は、同クラブの40周年記念のお祝いだ。「40年」と口で言うのは簡単だが、ニューヨークで多数のクラブが閉店するのを見てきた私にとって、東京のお気に入りのクラブで演奏できるのは嬉しいかぎりだ。
当日は、山本剛(ピアノ)、村上寛(ドラムス)、香川裕史(ベース)のトリオとの演奏だ。皆さんにお会いできるのを楽しみにしているよ!

2014年6月

日本全国、いろいろな街にお邪魔したことがあるが、ツアーだったので、ナイトクラブやコンサートホールしか知らなかった。今は住んでいるので、日本の美を体験する旅にでかける時間がある。今年は京都へ行った。はじめに人気の名所へ行ったが、観光客の人混みに飲み込まれてしまった。そのあと、静かな場所を見つけた。圧倒された。

2014年5月

2,3日前の晩、私は、サウンドトラックのおかげでテレビドラマも映画も台無しだと愚痴っていた。テレビで映画『ドライヴ』(ライアン・ゴスリング主演)を見た。ストーリーも良くて、テンポもちょうど良く、演技も映像もよかったのだが、唯一欠点があった。そう!サウンドトラックだ。このなかなか良い映画に平行して、信じられないほど低級なサントラが流れていた。私はストーリーを楽しむためにそのサントラを聞かないよう努力しなければならなかった。
映画の終盤、主役の男が非常に英雄っぽい行動に出る。そのとき、「彼はヒーローである」という歌が大音量で流れた。彼と彼のガールフレンド以外の出演者は悪役が5人ほどの映画なのだが、本当に「彼がヒーローである」と、あの音痴なひどい歌で念を押さなきゃならない?
このサントラは、最近のわけのわからないサントラのあらゆる要素を持ち合わせていた。ドラムマシン、下手な歌、オリジナリティのないメロディ、退屈なハーモニー、安っぽい効果音。最近の映画はこれが普通だね。
ドリームワークスの『シュレック』の製作スタッフに会ったとき、映画で流れる歌を選ぶ方法を一つ教えてもらった。その方法を「ニードル・ドロップ」と呼ぶのだそうだ。どうやるのか、というと当にその呼び名の通り、レコードに針を落とし、かかった曲が彼らの気に入れば、それを映画に使うのだそうだ。
ラップは、『ドライヴ』の「ヒーロー」の部分のように、言葉で映画の伝えたいことを補強できるので、映画には便利な道具だ。見ている人がどのように感じたいかは尊重されない。昔の映画のサントラでは音楽がさまざまな感情を喚起したものだが、今は、効果音が取って代わってしまった。観客を緊張させたいときは、ジェット機の騒音など効果音を使う。
映画にテーマソングがある場合、曲はそれだけ。ひとつの映画で2曲の美しいメロディが聞けることはまず無い。1曲以上楽しもうとすると、フレッド・アステアが出ている古い映画まで遡らなければならないだろう。

2014年4月

日本語を勉強しているが、そりゃあ油断のならない作業だ。でも、私がひとつ出来ることは、箸を使うことだ。テレビでは、英語で放映しているものがあれば何でも見る。西洋人の俳優たちが箸を使っているシーンが頻繁に出てくるが、ほとんど全員が「使うふり」をしている。私が子供の頃の俳優たちは、歌、タップダンス、乗馬、フェンシングもできなければならなかった。今じゃ、彼らは2本の木の棒も操れない!
日本に住むアメリカ人の多くが、日本人に「箸の使い方が上手だ」と褒められると怒る。本当のところ「あなたは日本語が話せません」と言われていると思うからだ。しかし、それは間違い。日本人は、「あなたは箸の正しい使い方を知っている希少なアメリカ人ですね!」と言っているのだ。
日本人は、英語の学習に四苦八苦する。(『バックシートドライバー』をお読みください。)しかし、アメリカ人は日本語を学ぼうとさえ思わない。妻が3年かかってやっと勉強を始めさせた私にはわかる。

2014年3月

私の演奏を生で聴きたい方は、今がチャンス!4月5日、東京のボディ&ソウルで、山本剛トリオと演奏する予定だ。山本氏と私は、1986年に初めてボディ&ソウルで共演した。私が初めて日本へ行ったときのことだ。彼とまた一緒に演奏するのがとても楽しみだ。ライヴレポートはこちら

2014年2月

私はプッシー・ライオットのファンになった。最近、彼女たちについてのTVドキュメンタリーを見て、彼女たちの実直さに感激した。彼女たちの歌詞の使い方は、米国の有名な活動家兼歌手たちよりずっとダイレクトだ。残念ながら、彼女たちはミュージシャンではない。とはいえ、今日の音楽のほとんどはミュージシャンではない人たちによって奏でられている。
この1ヶ月、テレビでウィンタースポーツの競技会を観ている。ほとんどがアイススケートかスキージャンプだ。毎日少なくとも3時間スキージャンプが放映される。今度は「ロシアで行われる冬季オリンピックが楽しみ」なはずなのだが、出場するのはこの1ヶ月見てきた同じ選手たちだ。
オリンピックを開催すると国がめちゃめちゃになる。2週間だけ役に立つスタジアムを建設するために、人々は住居を立ち退かされる。オリンピックのためにつり上げられた物価は、オリンピックが終わっても高いまま。ギリシャに何が起こったかを参考にすれば、オリンピック「ゲーム」の愚かさがわかる。
今度は日本が同じあやまちを犯しつつある。スタジアムが満席のとき地震が起こらないといいが。

2014年1月

素晴らしいニュースだ!ジャズ・スクールはもはや必要ない。楽器を持ってコロラドへ引っ越すだけでOK。昔のジャズの巨匠たちと同じやり方で学べる!そしてそれが合法的に出来るのだ。ハッピー・ニュー・イヤー、アメリカ!
さて、16年前、日本ツアーの途中、ふらりと立ち寄ったデパートで万年筆を買った時のこと。店の人が通訳を呼んできて、私はアサコと出会った。
妻のアサコは本物のジャズ・ミュージシャンみたいに英語を学んだ。学校だけでは不十分とわかっていたので、自分なりの方法を考えたのだ。映画ファンの彼女は、中学時代、映画館で同じ映画を3回鑑賞し、英語の音に耳をじっと傾けた。「耳に神経を集中させて聴く」。これこそジャズを演奏するために必要なこと。すべては耳の訓練なのだ。
日本政府は、7年後の東京オリンピックを理由に英語学習を押し進めている。
『ジャパン・タイムズ』紙には、そのことについてほとんど毎日のように記事が出ている。アサコは、日本の英語教育について意見を出しているのは教師や専門家ばかりなので、彼女の考えを書くことにした。
というわけで、今月から私のウェブサイトに、日本の英語教育をテーマにしたアサコのブログ(バックシート・ドライバー)が登場する。<br>
私は、毎朝彼女と日本語を学んでいる。私も外国語学習者の仲間なのだ。
このウェブサイトを訪問してくださる方の多くが日本人だ。日本のジャズファンの皆さんにも面白いブログになるだろう。
彼女の英語は、いろいろな点で私の英語よりベターだ。私のスペルミスも直してくれる。では、楽しんで!